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第37回社会科の初志をつらぬく会全国研究集会(京都市・聖護院) 

 研究主題は「個が育つ問題解決学習と基礎・基本-この子を何にむかってどう育てるのか-」です。初めて初志の会の研究会に参加しました。今までの研究会の概念を覆されたような感じがしました。どこまでも個に寄り添って考えていくという姿勢に共感するものがありました。同じ分科会で、本の中でしか知らなかった長岡文雄先生(仏教大学)にお目にかかれたことが感動的でした。厳しいスケジュールのもと、2日間を過ごし、心地よい疲労感で帰ってきました。それまで「教育技術の法則化運動」で突っ走ってきた自分にとっては衝撃的でした。



「授業実践記録から見えるもの」「特集 ここに力を入れて」
 今回、「社会科の初志をつらぬく会」の全国研究集会に始めて参加させていただいた。
 学校行事の関係上、二日間しか参加できなかったのだが、非常に疲れたというのが正直な感想であった。ただし、それは緊張の連続による心地よい疲労感であった。
 学年別分科会では四年生に参加させていただいたのであるが、二日間で通算8時間30分という驚異的な(?)提案授業の検討時間にまず驚かされた。わたしが、今まで参加してきた研究会や研修会では考えられないことだった。しかも、一貫して個をどう変容させていくか(変容したか)というテーマのもとでの話し合い、提案授業の授業実践記録の授業分析という方法にも目を見張るものがあった。特に、授業記録を活用した授業の検討方法(授業分析)というものは新しい手法ではない。ただ、この集会に参加されていた先生方の授業記録の活用の仕方、またそれを読み取る観点、目のつけどころなど非常に新鮮に感じられた。あらためて、授業記録による授業分析が重要な基礎的教育技術であることを再認識させられた。
 授業記録による授業分析を行っていくためには、教師から子どもたちへの「働きかけ(かかわり)の事実」と、その時の教師の「働きかけ(かかわり)の意図・ねらい」、そして、それによって導き出された子どもたちの「学習活動の事実」を詳細に、しかも集団的に検討していくことが必要である。
 その点においては、それぞれの個と全体(集団)は、つねに複雑的に絡み合っている状態が望ましい。「個から集団へ」「集団から個へ」といったつながりが見られるかどうかということが大切であると思う。 
 どちらかといえば、提案授業としての授業記録は、「個から集団へ」というつながり、個とのかかわりにおいて集団を見ていくという捉え方を重視しているように思われた。この両者がうまく結びつくとき、子どもたち一人ひとりの思いやつぶやきが真に全体の中に広がり新しいものを作りあげていくものだと考える。問題解決学習を考える場合、教師が子どものつぶやきを見逃さず、どう広げていくのか、また、それを問題としてどう取り上げていくのか(どう気づかせていくのか)といったことが、教師の支援としてきわめて大切な部分を占めているのではないだろうか。
 今まで研究授業などで授業記録をとったことがあったが、それをどう生かしていくか、どう活用していくかといったことが、自分自身みえていなかったというのが事実である。
 この集会に参加して「授業で子どもを変える」「子どもを変えるために授業をする」という先生方の熱い思いを感じるとともに、個に即した授業を考えていく必要性をあらためて強く感じさせられた。 
「考える子ども」(1994.11月)

個に迫る授業
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