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第4回学習研究発表会(南あわじ市立市小学校) 

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 午後から前任校の研究会に参加しました。
 研究主題は、「自ら考え豊かに表現できる子の育成~仲間とはぐくむ学びを求めて~」です。
 具体的な研究のねらいとして、次の2点を掲げられています。
①「朝の会」の話題が「教科学習・総合的な学習」との相関により、温かく学び合い高め合う学級集団に育成する。
②個別の子どもに合った学びを展開するには、「座席表やカルテ」をつくり、より子どもの状況を理解して、授業を組み立てる。

 全学級「朝の会」「公開学習」を行いました。回数を重ねるごとに、教科等も広がりを見せて、今回は「国語」「社会」「生活」「算数」「理科」の学習が公開されました。
 3年社会科、4年理科を半分ずつ参観しました。やはり、「朝の会」の取り組みが生きているなあと感じさせられました。
 後の分科会別研究協議会(中学年)の中でも、「朝の会」「子どもたちが進める学習」「教師の出」などについて協議しました。
 とにもかくにも、自主公開研究会を4年間継続していることには敬服させられます。研究指定を受けていないのに、このような公開研究会を開催している学校は、全国にもそう多くはないと思います。継続させることは、莫大なエネルギーが必要になりますが、可能な限り続けてほしいと思っています。
 最後に、香川大学の松本康先生が「個を育てる教育実践の系譜」という演題でお話をされました。安東小堀川小奈良女附小の実践を中心に取り上げられました。
 3校ともこれまでに複数回参観したことのある学校なので、自分自身の中で整理ができました。
 内容項目の一部は以下の通りでした。  
■教育実践の2側面
 ・教える⇒教育内容の更新、カリキュラム作り
 ・育てる⇒子ども理解、学級経営、環境構成
■個を育てる教育実践の視点
 1 ひとりひとりを育てる(安東小)
   ・カルテ、座席表、抽出児
 2 くらしを創る子ども(堀川小)
   ・かかわり合い、ひびきあい
   ・くらし発、くらし着、授業分析
 3 みずから学ぶ(奈良女附小)
   ・自律的学習
   ・柔軟なカリキュラム
■「個を育てる」とは?
 1 集団vs個人?⇒規律重視vs個性重視
 2 個のニーズに合わせた教育?⇒ばらばらの学習
 3 個と集団の相互作用⇒集団の中で個を育てる
■安東小の授業「ひとりひとりを生かす授業研究」
 ・1965年 公開研究会開始
 ・1967年 上田薫(名古屋大学助教授)の指導を仰ぐ
   全クラス公開、ふだん通り
   やりにくい所の授業を公開⇒以後毎年公開研究会
■安東小の授業研究
 ・カルテ⇒子どもを奥深くとらえる
 ・座席表⇒座席表型指導案
 ・抽出児⇒個に焦点をあてる
■安東小の授業の特徴
 ・教師が子どもをよく見ている(カルテ)
 ・個の考えを集団に位置づける
 ・切実な問題を取り上げる⇒問題への正対
 ・ズレ、わからなさを重視する⇒タテマエに終わらない
■堀川小学校
 ・戦前:富山女子師範の代用附属校
  戦後:富山大の教育実習校
 ・重松鷹泰(1908-1995)の指導
 ・テーマ「くらしを創る子ども」
 ・『授業の研究』(1959年)
■堀川小の授業の特徴
 ・朝活動
 ・くらしのたしかめ(朝の会)
 ・考え合う授業
 ・教科を子どもが追究⇒総合的展開
■堀川小の子どもの学び
 ・自分発、自分着
   この学習で何をしたい自分なのか
 ・くらし発、くらし着
   自分のくらしとどうつながっているのか
 ・かかわりあい、ひびきあい
   個を深める⇒共感⇒集団を深める
■自律的学習法(学習法)
 ・「自ら学び、自ら考える」学習
 ・自律的学習vs他律的教授
 ・学習の総合性、柔軟なカリキュラム
■奈良女附小の沿革
 ・1919(大正8) 学習法開始(木下竹次主事)
 ・1920(大正9) 合科学習を試行
 ・1948(昭和23) 奈良プラン実施(重松鷹泰主事)
■木下竹次(1872-1946)
 「学習すなわち生活であり、生活直ちに学習となる。日常一切の生活、自律して学習する処、私共はここに立つ」
 「学習即生活、生活即学習」(『学習原論』1923年)
■重松鷹泰(1908-1995)
 「しごと、けいこ、なかよし」による「奈良プラン」を確立(1948年)
■学習の目的
 「学習は学習者が生活から出発して、生活によって生活の向上を図るものである」
 「学習は自己の発展それ自身を目的とする」(『学習原論』1923年)
■奈良女附小のカリキュラム
 「しごと」・・・子どもたち自身がめあてをもって、そのめあての実現に向かって、共同して全身全霊を打ち込んでいく生活の部面
 「けいこ」・・・「しごと」の中では発展させられる機会も契機も与えられないものを、その時々に特定し、一定の基準に照合して、修練させ発展させる生活の部面
 「なかよし」・・・子どもたちに、自分たちの生活の場を、自分たちの手で形成させる部面
■奈良女附小の特徴
 ・学ぶ存在としての子ども
   おたずね、自ら学ぶスタイル
 ・カリキュラムの柔軟性
   朝の会、自由研究、「しごと・けいこ・なかよし」
 ・支援者としての教師
   子ども理解、6学年持ち上がり
■個を育てる授業の視点
 1 ひとりひとりを育てる
   ・カルテ、座席表、抽出児
 2 くらしを創る
   ・かかわり合い、ひびきあい
   ・くらし発、くらし着、授業分析
 3 みずから学ぶ
   ・他律的教授から自律的学習へ
 4 柔軟なカリキュラム
   ・内容の精選、組みかえ
   ・重層的な目標設定
   ・計画の複線化



 19:00~ 定例飲み会。帰宅は24:30頃になりました。

◇出勤時刻 8:05 退勤時刻 12:30
   
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